講座集 / LECTURES基礎思考12

補足教材

分析力

意思決定のための分析道具箱

後正武『意思決定のための「分析の技術」』ベース。80/20・感度分析・MECE比較・ギャップ分析・プロセス漏れ分析の5フレームを、Ph.1/Ph.3/Ph.4を横断して使う。

分析力

─ ARTICLE COVER

基礎思考補足教材

§I ─ POSITION

この講座の立ち位置

DXプロジェクト推進カリキュラムの補足教材(横串の道具箱)。データ分析・課題分解・TOBE評価のあらゆる場面で起動するフレーム集。

§II ─ TAKEAWAYS

習得できるスキル

  1. 01

    5つの分析フレームを使い分けて、定量・定性両面から意思決定できる

  2. 02

    起動トリガー(どの場面でどのフレームを使うか)を判断できる

  3. 03

    「分析した気になっている」状態を脱して、示唆まで出せる

§III ─ EXCERPT

本編から抜粋

01

起動トリガー早見表

「こう聞こえたら、このフレーム」というトリガーを覚えると、議論の場で即起動できる。

こう聞こえたら起動するフレーム
「品目数が多すぎて手が回らない」80 対 20 法則
「打ち手が複数あって優先度に迷う」感度分析
「複数案を多角的に評価したい」MECE 比較
「業界平均との差の理由が分からない」ギャップ分析
「結果から原因が見えない」プロセス・漏れ分析

02

カードA:80対20法則

集中投資の対象を絞り、下位を整理する判断の根拠。INPUT:対象の一覧と指標。OUTPUT:上位2割/中位/下位の3ランク分けとシェア表。落とし穴:1軸(金額のみ)で切ると戦略品目を見落とす。「下位を全廃する」と即決しない(廃止後の影響を別評価)。

03

カードB:感度分析

複数の打ち手を横並びで評価し、優先順位を決める。INPUT:打ち手候補(3〜5個)と改善対象・改善幅・難易度。OUTPUT:改善幅×インパクト×難易度の総括表。「インパクト÷難易度」でスコア化する。落とし穴:インパクトだけ見て難易度を無視する/改善幅を希望値で書く。

04

カードC:MECE比較

複数の選択肢を抜け漏れなく評価する。INPUT:比較対象一覧。OUTPUT:MECEな観点×対象のマトリクス。観点は「決めるために何を見るか?」を3回問うて出す。落とし穴:観点が偏る(価格と納期だけで選ぶ等)/MECE検証を飛ばして表を作り始める。

05

カードD:ギャップ分析

理想と現状の差を構造化する。業界平均・競合・自社目標との差を、要素分解して原因を特定する。例:粗利率が業界平均より5pt低い → 原材料費率の差/販管費率の差/値上げ転嫁率の差、に分解。

06

カードE:プロセス・漏れ分析

結果から原因が見えないとき、工程ごとの歩留まりを見る。例:受注→出荷→売上計上の各工程で件数を計測し、どこで漏れているかを特定。各工程の「漏れ率」と「漏れ理由」を併記する。

07

ギャップ分析の使い所:「埋められない差」を切り捨てる

ギャップ分析の本領は、業界平均や先進企業との差を要因別にMECE分解して、「どこに打ち手を絞るか」を決めること。古典的な後正武『分析の技術』の450億円ギャップ分解では、自社(A社)と先進企業(B社)の利益差を5要因に分けた。

要因寄与打ち手
売上高の差(規模)150億✗ 短期では変えられない
オーバーヘッド比率(組織)80億
売値の差(価格設定)120億
製造コストの差(工程)60億
管理費の差(間接)40億

08

「規模は埋められない」と決められる強さ

上の分解の価値は、「規模の差は埋められない。だが他4要因(300億分)は打ち手がある」と意思決定できることにある。ギャップ分析せずに「業界平均と差がある」だけ見て施策を打つと、「規模拡大」のような実現困難な打ち手に時間を使ってしまう。MECE分解こそが捨てる判断を可能にする。

09

サプライヤー比較の最大の罠

MECE比較で観点を設計するとき、最も多い失敗は「価格と納期だけ」で並べてしまうこと。価格は変動するが、品質は戻せない。サプライヤー比較なら、価格/品質/納期安定性/BCP/代替可能性の5観点でMECE設計するのが起点。「価格だけで決めて取引先が一社崩れた」は要件定義レベルの判断ミス。

10

プロセス分析の典型例:日比谷公園の鳩

「鳩がなぜ増えたか?」を結果から見ても分からない。だが、産卵→孵化→雛の生存→成鳥→産卵年齢到達、と工程を逐次に追って各段の率を見ると、どの段の率が上がったかが特定できる。業務でも同じ。受注→確認→引当→出荷→検収→請求→入金の各工程で件数(と滞留時間)を測ると、「どこで漏れているか/詰まっているか」が見える。

─── 続きはダウンロード版へ ───

§∞ ─ DOWNLOAD

続きの資料・演習・解答は
ダウンロード版へ。

─ EXERCISE

Q1〜Q5の演習+90分実技テスト(マルミ製パン)。4×4ルーブリック付きで、自分の分析が「示唆まで出ているか」を採点できる。アジカ食品事例を使った各カード×実演習が組まれているので、研修の翌日から自業務に当てて試せる。

解説スライド

本編全コマ

チートシート

現場で使う早見表

演習問題

解答・採点付き

応用編/テスト

実技+ルーブリック

INCLUDED PDFS ─ 7

株式会社IPLoT | 現場の業務 × AI で、意志を実装する。