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技術選択のメンタルモデル
業務をAI化するとき、「LLMで何でもできる」「機械学習でやろう」という選び方は最も危険。判断軸はシンプルに「目的が定量的に最小化/最大化できるか」。できるなら最適化アルゴリズム、できないなら曖昧さが残るのでAI+人の確認が必要。
│ 単体教材
業務AI化のためのアルゴリズム選択
LLM・教師あり/なし機械学習・ベイズ最適化・線形/整数計画法・ネットワークフロー・ルールベースを、INPUT/OUTPUT・実行時間・具体例で整理。「何にどれを使うか」の判断基準を作る。
─ ARTICLE COVER
システム設計技術 / 単体教材
§I ─ POSITION
業務をAI化するときの「技術選択」を間違えないための教材。アジカ食品発注業務のASIS→TOBE適応例と、段階導入フェーズ設計を含む。
§II ─ TAKEAWAYS
「目的が最小化/最大化なら最適化、それ以外はAI+人の確認」という判断基準を持てる
各アルゴリズムのINPUT/OUTPUT・実行時間・スケール特性を一覧で語れる
段階導入(ルールベース→ML→最適化)でリスクを下げる設計ができる
§III ─ EXCERPT
¶ 01
業務をAI化するとき、「LLMで何でもできる」「機械学習でやろう」という選び方は最も危険。判断軸はシンプルに「目的が定量的に最小化/最大化できるか」。できるなら最適化アルゴリズム、できないなら曖昧さが残るのでAI+人の確認が必要。
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業務でよく使う技術を、次の6カードで整理する。
| カード | 強み | 向く業務 |
|---|---|---|
| ルールベース | 完全決定的/説明可能 | 規則が明確で滅多に変わらない処理 |
| 教師あり機械学習 | ラベル必要/予測タスクに強い | 需要予測/不良検知 |
| 教師なし機械学習 | ラベル不要 | クラスタリング/異常検知 |
| LLM | 自由テキスト/曖昧さに強い | 問い合わせ要約/文書分類 |
| ベイズ最適化 | 試行コスト高い実験設計 | レシピ最適化/ハイパラ探索 |
| 線形/整数計画法 | 厳密な最小/最大 | 配車・配送・スケジューリング |
¶ 03
AI機能を最初から入れるとリスクが高い。「ルールベース → 機械学習 → 最適化」の段階を踏むと、現場が学習していくスピードに合わせられる。各段階で次のステップに進む条件(精度・利用率・現場満足度)を要件として明示しておく。
¶ 04
実例:発注量決定の業務。ASISは係長の経験則。Phase 1で「発注量=直近4週平均×安全係数」のルールベース化、Phase 2で需要予測ML導入、Phase 3で在庫制約付きの最適化(整数計画法)に発展。各段階のINPUT/OUTPUT、運用負荷、効果見込みを並べて議論する。
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業務フロー設計で、「どこを自動化できて、どこに人の確認が必要か」を判断する核心は一つだけ。「使う技術が解を一意に決められるか」。これが業務フローに人のチェック工程を入れるかどうかを決める。
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業務に使う技術を、解の性質で4分類する。実装前にどの引き出しから取るかを決められる。
| 種別 | 解の性質 | 代表例 |
|---|---|---|
| ルールベース | 完全に確定 | 在庫閾値アラート、税金計算 |
| 最適化(厳密解) | 一意に確定 | LP/MIP/ネットワークフロー |
| 最適化(近似解) | 確率的に最良 | ベイズ最適化、遺伝的アルゴリズム |
| AI/ML/LLM | 確率的・曖昧 | 需要予測、文章生成、画像認識 |
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機械学習を使う場合、精度100%にはならず誤判定が必ず混じる。これを「精度が悪い」と捉えるのではなく、業務フローに「人の確認工程」を組み込んでも回るように設計する。逆に、解が一意に決まる工程を機械学習で組むと、運用後に「なぜ違う答えが出たか」を説明できず信頼を失う。技術選択は業務フロー設計と一体。
§∞ ─ DOWNLOAD
─ EXERCISE
演習5問:技術選択/ASIS分析/TOBE業務フロー設計/誤り発見/自業務適応。「解が一意か」の軸で業務工程を分類し、適切な技術を割り当てる演習を含む。
解説スライド
本編全コマ
チートシート
現場で使う早見表
演習問題
解答・採点付き
応用編/テスト
実技+ルーブリック
INCLUDED PDFS ─ 4本
§IV ─ RELATED