¶ 01
データに業務は染み出している
受注番号の連番に飛びがあれば手入力欠損か別系統入力。納期と実績日の差が大きければ調整プロセスがある。担当者カラムの偏りは権限と属人化を示す。データは、業務を映す鏡として読める。
│ Ph.1 現状把握(データ)
CSVから ASIS業務フローを仮説する
CSVデータと帳票しかない状態から、Claude Codeを使ってASIS業務フローを仮説する。AI化スコープ確定とヒアリング前の前提共有を目的とした実践教材。
─ ARTICLE COVER
コンサル技術 / Ph.1 現状把握(データ)
§I ─ POSITION
Ph.1「現状把握(データ)」。ヒアリングに行く前に、データから業務をどこまで仮説できるかを体験する。「現場の時間を奪わずに準備する」ためのスキル。
§II ─ TAKEAWAYS
受発注データの列構成と件数推移から業務の流れを逆算できる
Claude CodeでデータをCSV分析→業務フロー仮説の自動化ができる
ヒアリング前に「確認したい論点」をピンポイントで持ち込める
§III ─ EXCERPT
¶ 01
受注番号の連番に飛びがあれば手入力欠損か別系統入力。納期と実績日の差が大きければ調整プロセスがある。担当者カラムの偏りは権限と属人化を示す。データは、業務を映す鏡として読める。
¶ 02
データの「異常」「偏り」「不整合」は、業務の特定パターンを示す。
| データの観察 | 業務の仮説 |
|---|---|
| 受注番号に大きな飛び | 別系統入力(FAX→Excel手入力など)の存在 |
| 納期と実績日の差が大きい案件群 | 調整プロセスがある/例外対応の存在 |
| 担当者カラムが特定の人物に偏る | 属人化/権限集中の可能性 |
| 特定時間帯の入力集中 | 夕方の駆け込み入力/月末締め前の集中処理 |
| 金額が「-」やゼロの行 | 返品処理/キャンセル業務の存在 |
| 主キーに重複 | 再発行業務/訂正業務のパターン |
¶ 03
次の順で実行することで、ASIS業務フローのドラフトを30分で作れる。
¶ 04
データから仮説を立てる以上、確信度は必ず分かれる。「この列名から確実」(○)、「この分布から推測」(△)、「データには出ていないが業務上ありがちなので仮置き」(×)の3段階で付記しておくと、Ph.2ヒアリングで何を聞くべきかが自動的に決まる。
¶ 05
Ph.1で作ったASIS業務フローは「正解」ではなく「議論のたたき台」。確信度×(仮置き)の論点を3〜5個ピックアップして、ヒアリングの冒頭で「この理解で合っていますか?」と提示する。これだけで、ヒアリングは「現場が一から説明する場」から「すでに仮説がある中で確認する場」に変わる。
¶ 06
CSV分析を AI 任せにしても良い結果は出ない。次の順序で指示を出すと、AI が業務仮説まで立てやすくなる。
¶ 07
Ph.1を飛ばしてヒアリングに行くと、現場の前で初歩的な質問を連発することになり、信頼を一瞬で失う。データから 70% の業務仮説を作ってからヒアリングに臨むと、現場時間は30分で済む。逆にデータ確認なしで臨むと、同じヒアリングに2時間かかり、しかも追加ヒアリングが要る。Ph.1の準備は、結局のところ全体工数を最小化する。
§∞ ─ DOWNLOAD
─ EXERCISE
演習用のアジカ食品の受発注CSV(複数年分)を題材に、ASIS業務フローを描き起こす。会社背景スライド/告知スライド/フローガイドが揃っており、社内勉強会の運営テンプレートとしても使える。
解説スライド
本編全コマ
チートシート
現場で使う早見表
演習問題
解答・採点付き
応用編/テスト
実技+ルーブリック
INCLUDED PDFS ─ 6本
§IV ─ RELATED