講座集 / LECTURESコンサル技術05

Ph.3 課題構造化

イシューツリー

課題を論点分解+仮説検証で構造化する

ヒアリング後に課題を羅列したままにせず、イシューツリーで根本原因まで構造化するスキル。書籍『戦略思考コンプリートブック』に沿い、Whyツリー等の関連ロジックツリーと使い分ける。

イシューツリー

─ ARTICLE COVER

コンサル技術Ph.3 課題構造化

§I ─ POSITION

この講座の立ち位置

Ph.3「課題構造化」。Ph.2で集めた症状を、対策可能な根本原因まで分解する。応用編・調査ツリー実践ガイド・ツリーパターン早見表を含む。

§II ─ TAKEAWAYS

習得できるスキル

  1. 01

    イシューツリーとWhy/How/調査ツリーの違いを使い分けて語れる

  2. 02

    業務領域別の典型ツリーパターンに落とし込んで仮説検証ができる

  3. 03

    「論点」と「事実」と「示唆」を区別して構造化できる

§III ─ EXCERPT

本編から抜粋

01

ツリーは1種類じゃない

「ツリー」と一括りにされがちだが、論点を分解するイシューツリー、原因を辿るWhyツリー、解決策を網羅するHowツリー、事実を集める調査ツリーは、目的も書き方も別物。混ぜると思考が止まる。

  • イシューツリー:論点(Yes/Noで答えられる問い)の分解
  • Whyツリー:「なぜ?」を繰り返して原因を辿る
  • Howツリー:解決策を網羅的に展開
  • 調査ツリー:事実を集めて埋めていく

02

イシューツリー作成の3ステップ

問題定義 → 「なぜ?」の階層化 → 事実ベース化、の順で作る。

  • Step 1:問題を定義(「何が」「どうなっているか」「なぜ問題か」+ 数値・事実)
  • Step 2:「なぜ?」を2〜3階層掘り下げる(解決策が混入していないかを常にチェック)
  • Step 3:事実ベース化(各ノードに「月○回」「○時間」「○%」を入れる)

03

MECEチェックリスト

同じ階層に並ぶ要素を確認するときの問い。

観点問い
漏れがないかこれらの要素を合計したとき、上位の課題を100%説明できるか
ダブりがないか2つの要素に同じ内容が含まれていないか
粒度が揃っているか「原材料費」と「山田さんが忙しい」など、レベルの違うものが並んでいないか
因果関係が正しいか並列ではなく、一方が他方の原因になっていないか

04

MECE分解の使いやすい型

ゼロから軸を考えると詰まる。次の型から当てはめる。コスト系→費目別、プロセス系→フロー順、組織系→部門別、不明→「人・もの・金・情報」。

05

事実化の変換表

ヒアリングメモの曖昧な表現を、事実に変換する。

曖昧な表現質問変換後
発注業務が大変1件あたり何分/月何件?1社あたり20分×5社×月12回=月20時間の手入力
緊急発注が多い月何回/何時頃?月2〜3回、係長が23時以降に深夜対応
属人化している今、その業務ができるのは何名?対応できる担当者が山田さん1名のみ
よく欠品する月何回/どの品目?月2〜3回の欠品→緊急発注が発生

06

優先順位マトリクス

重要度(解決インパクト)×緊急度(放置時の悪化速度)で4象限に置く。

高緊急低緊急
高重要最優先:今すぐ着手計画着手:次スプリントで設計開始
低重要委任・仕組み化:担当者を決めて対処後回し:四半期ごとに見直す

07

末端は「疑問形」で書く

ロジックツリー全般と混同しがちだが、戦略思考の流儀では、イシューツリーの末端は必ず「疑問形」で書く。事象の記述で終わらせると、そこに仮説検証の流れが乗らない。

  • ✗「販売チャネルの変化」 — 事象の記述(思考が止まる)
  • ○「販売チャネルがどう変化しているか?」 — 論点(仮説検証が走る)
  • Whyツリーの末端は「事実(根本原因)」、Howツリーの末端は「打ち手」。混ぜない

08

メリハリ(8:2の法則)

ツリーを描き始めると全部の枝を均等に深掘りしたくなる。これが時間泥棒。「掘るセグメント」と「掘らないセグメント」を意識的に分け、インパクトの大きい枝に時間を寄せる。重要な軸を左/上に配置するのも、視覚的にメリハリを付けるため。

09

未知領域は「調査ツリー」で実行可能タスクに変える

MECEで分解しても「分からない」が出るのが普通。アンチパターンは2つ:「分からない」と書いてツリーから消す(誰も追わない)、「さらに調査する」と書いて終わる(何を/誰が/いつが不明)。「分からない」を実行可能なタスクに変えるのが調査ツリー。

  • 出発点は必ず「初期仮説」。エイヤで1〜3個(粗くて構わない)
  • 白紙で調査を始めない(「色々分かった」で結論が出ない最大の原因)
  • 100点を一発で狙わず、今50点・明日60点・1週間後90点で積み上げる
  • 仮説は YES/NO で判定可能な形にする(ファクト1つで進化させられる)
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§∞ ─ DOWNLOAD

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─ EXERCISE

演習・応用演習・調査ツリー実践演習の3本立て。アジカ食品の「特定顧客への売上集中」「営業所別の粗利ばらつき」を題材に、ツリーを書いて検証する。「未知領域での仮説の磨き方」専用の実践ガイドも別添。

解説スライド

本編全コマ

チートシート

現場で使う早見表

演習問題

解答・採点付き

応用編/テスト

実技+ルーブリック

INCLUDED PDFS ─ 8

株式会社IPLoT | 現場の業務 × AI で、意志を実装する。