¶ 01
ツリーは1種類じゃない
「ツリー」と一括りにされがちだが、論点を分解するイシューツリー、原因を辿るWhyツリー、解決策を網羅するHowツリー、事実を集める調査ツリーは、目的も書き方も別物。混ぜると思考が止まる。
- ─イシューツリー:論点(Yes/Noで答えられる問い)の分解
- ─Whyツリー:「なぜ?」を繰り返して原因を辿る
- ─Howツリー:解決策を網羅的に展開
- ─調査ツリー:事実を集めて埋めていく
│ Ph.3 課題構造化
課題を論点分解+仮説検証で構造化する
ヒアリング後に課題を羅列したままにせず、イシューツリーで根本原因まで構造化するスキル。書籍『戦略思考コンプリートブック』に沿い、Whyツリー等の関連ロジックツリーと使い分ける。
─ ARTICLE COVER
コンサル技術 / Ph.3 課題構造化
§I ─ POSITION
Ph.3「課題構造化」。Ph.2で集めた症状を、対策可能な根本原因まで分解する。応用編・調査ツリー実践ガイド・ツリーパターン早見表を含む。
§II ─ TAKEAWAYS
イシューツリーとWhy/How/調査ツリーの違いを使い分けて語れる
業務領域別の典型ツリーパターンに落とし込んで仮説検証ができる
「論点」と「事実」と「示唆」を区別して構造化できる
§III ─ EXCERPT
¶ 01
「ツリー」と一括りにされがちだが、論点を分解するイシューツリー、原因を辿るWhyツリー、解決策を網羅するHowツリー、事実を集める調査ツリーは、目的も書き方も別物。混ぜると思考が止まる。
¶ 02
問題定義 → 「なぜ?」の階層化 → 事実ベース化、の順で作る。
¶ 03
同じ階層に並ぶ要素を確認するときの問い。
| 観点 | 問い |
|---|---|
| 漏れがないか | これらの要素を合計したとき、上位の課題を100%説明できるか |
| ダブりがないか | 2つの要素に同じ内容が含まれていないか |
| 粒度が揃っているか | 「原材料費」と「山田さんが忙しい」など、レベルの違うものが並んでいないか |
| 因果関係が正しいか | 並列ではなく、一方が他方の原因になっていないか |
¶ 04
ゼロから軸を考えると詰まる。次の型から当てはめる。コスト系→費目別、プロセス系→フロー順、組織系→部門別、不明→「人・もの・金・情報」。
¶ 05
ヒアリングメモの曖昧な表現を、事実に変換する。
| 曖昧な表現 | 質問 | 変換後 |
|---|---|---|
| 発注業務が大変 | 1件あたり何分/月何件? | 1社あたり20分×5社×月12回=月20時間の手入力 |
| 緊急発注が多い | 月何回/何時頃? | 月2〜3回、係長が23時以降に深夜対応 |
| 属人化している | 今、その業務ができるのは何名? | 対応できる担当者が山田さん1名のみ |
| よく欠品する | 月何回/どの品目? | 月2〜3回の欠品→緊急発注が発生 |
¶ 06
重要度(解決インパクト)×緊急度(放置時の悪化速度)で4象限に置く。
| 高緊急 | 低緊急 | |
|---|---|---|
| 高重要 | 最優先:今すぐ着手 | 計画着手:次スプリントで設計開始 |
| 低重要 | 委任・仕組み化:担当者を決めて対処 | 後回し:四半期ごとに見直す |
¶ 07
ロジックツリー全般と混同しがちだが、戦略思考の流儀では、イシューツリーの末端は必ず「疑問形」で書く。事象の記述で終わらせると、そこに仮説検証の流れが乗らない。
¶ 08
ツリーを描き始めると全部の枝を均等に深掘りしたくなる。これが時間泥棒。「掘るセグメント」と「掘らないセグメント」を意識的に分け、インパクトの大きい枝に時間を寄せる。重要な軸を左/上に配置するのも、視覚的にメリハリを付けるため。
¶ 09
MECEで分解しても「分からない」が出るのが普通。アンチパターンは2つ:「分からない」と書いてツリーから消す(誰も追わない)、「さらに調査する」と書いて終わる(何を/誰が/いつが不明)。「分からない」を実行可能なタスクに変えるのが調査ツリー。
§∞ ─ DOWNLOAD
─ EXERCISE
演習・応用演習・調査ツリー実践演習の3本立て。アジカ食品の「特定顧客への売上集中」「営業所別の粗利ばらつき」を題材に、ツリーを書いて検証する。「未知領域での仮説の磨き方」専用の実践ガイドも別添。
解説スライド
本編全コマ
チートシート
現場で使う早見表
演習問題
解答・採点付き
応用編/テスト
実技+ルーブリック
INCLUDED PDFS ─ 8本
§IV ─ RELATED